生産管理として、CCGグループと
製造現場、社会をつなげていく
Hiroto Yano
矢野 弘登
CCG HONANDO
生産管理
2023年 新卒入社
CCGグループ各社が手がける印刷物のスケジュールを支え、
品質を高める。
CCG HONANDO 大阪営業2部に在籍し、CCGグループ各社の窓口となって、印刷物製造に関する相談を受けたり、印刷工場や加工先、協力会社への手配・調整業務を行なったりしています。
「生産管理」という言葉に聞き慣れない方もいらっしゃると思います。生産管理は、印刷物製造における「ディレクター」のような役割を果たし、印刷物の品質を担保しながら、スケジュール通りに納品できるよう印刷工程を管理する仕事です。その業務内容は多岐にわたり、印刷機のスケジュール確認、製造現場・協力会社とのスケジュール調整、協力会社への発注、印刷物に最適な機械・用紙の選定、仕上がりや刷り取りの確認など、さまざまです。
印刷物はWebサイトと異なり、製品不備が発生したとしても修正するのは難しいものです。刷り直しともなると自社の経営にダメージを与えるばかりか、クライアントの機会損失、ひいては信頼の低下を招く要因となります。品質については工場や協力会社でもチェックしていますが、生産管理でも細部まで見落としがないかをチェックします。私は友人や同期から「細かい性格」と言われますが、発注から納品に至るまで、細心の注意を払って進行することで、一見遠回りに見えても確実な道を進めると考えています。
また、丁寧な進行に加えて、生産管理には柔軟な対応力も求められます。「印刷は生き物」とよく言われますが、同じ機械で同じように印刷しても、その日の温度や湿度によって色の出方が変わったり、まったく予想できないタイミングで機械にトラブルが発生したりすることも。そんなトラブルが起こった時でも慌てずに、冷静に代替案を用意してリカバリーできるか。お客さまが求めるのは、品質の良い印刷物が希望したタイミングで届くことです。自分の案件だけでなく、過去に起きたトラブルや事例から学び、多様化するお客さまのニーズに柔軟に対応していきたいです。

各工程をパズルのように組み合わせて、
納期やコストの問題を解決に導く。
CCGグループに新卒で入社してから、大きく変わったのは時間への意識です。学生の時は自分のペースを大切にしていましたが、刻一刻と状況が変化する印刷の世界ではそうもいきません。印刷物の仕様や印刷部数によっては、製造に時間がかかりますし、年末や年度末は印刷機のスケジュールが埋まりがちで、納期に間に合わなくなってしまいます。ただ発注を待つのではなく、グループ各社の営業担当に確認をとり、早めに印刷機のスケジュールを押さえるなど、仕事を早く進めるよう心がけています。
「仕事を早く進める」といっても、目の前の仕事を終わらせればいいというわけではありません。大切なのは「質の良い印刷物を納期までに無事に届ける」こと。さらにいえば、最終的には「クライアントや印刷物を使うユーザーが手にとって満足いただける」こと。例えば、12ページの冊子を作りたいというオーダーを鵜呑みにして、そのまま印刷現場に伝えることは簡単です。しかし、製本作業の都合上16ページよりも12ページの方が高単価になるケースがあります。グループ各社と製造現場の間でどのようなギャップが生じやすいのかを意識してヒアリングするなど、両者の橋渡しになることを大切にしています。
印刷という仕事は奥が深く、印刷物の品質を高めるには印刷機・インキ・版・用紙・デザイン・製本・輸送など、さまざまなことを考慮する必要があります。発注から納品に至る全工程を管理する生産管理は、すべてに精通していることが求められます。覚えることも多く、大変なこともありますが、たくさんの物事を知ることができて、常に成長を実感できるやりがいを感じています。特に生産管理の仕事は、提示された納期やコストに対してどのようにやりくりするか、各工程をパズルのように組み合わせていく面白さがあり、最適なスケジュールで無事納品できた時の喜びはひとしおです。
入社して1年半が経ち、さまざまな印刷物の製造に携わったことで自分の世界が広がったと感じています。例えば、「パンフレット」といっても中綴じや2つ折りだけでなく、手触り感のある用紙を使ったり、箔押し加工を施したり……私が制作手配を行なったユニバーサルデザインのペーパーファイルは、中に差し込むリーフレットと連動したファイル形状のパンフレットにしましたが、変わった仕様・形状のパンフレットもあります。
入社当時、私は「つなぐ存在になる」ことを目標に掲げました。現在の業務はCCGグループ各社と製造現場を「つなぐ」役割ですが、まだまだ「つなぐ」べきものはたくさんあります。CCGグループの先にいるクライアントとユーザーをつなぐ、先輩社員と後輩社員をつなぐなど、いくつものつながりを支えて、CCGグループと社会をつなぐ存在になりたいです。
Profile
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生産管理 矢野 弘登 CCG HONANDO | 2023年 新卒入社
早稲田大学大学院修士課程修了。CCG HONANDOに入社後、大阪営業2部に配属。生産管理として、CCGグループ各社と製造現場を橋渡しする。窓口業務以外にも、社内向けに印刷用紙の情報発信や森林認証案件の取りまとめを行なう。「つなぐ存在になる」ことを目標とし、さまざまなクライアントの印刷物製造に携わっている。