Kiyonari Morikawa

森川 清成

HELIOS アナリスト

自らの試行錯誤が、
ダイレクトに結果に反映されるアナリストの仕事

運用型広告のコンサルティング業務や、Webメディアを活用したブランディング、プロモーション設計を行なうCCG HELIOSのアナリストとして、Web広告の運用状況をもとに、さまざまな数値データを分析し、効果的な広告戦略の設計から実行までを手がけています。

Web業界にはさまざまな職種がありますが、アナリストという職種は、出稿する媒体や配信手法に関する深い知識と理解に加えて、数値データから課題や仮説を導き出し、解決するための改善策を提案していくという論理的思考力や問題解決能力などが必要になります。

「配信した広告がどれくらいの人に見られているのか」「狙ったターゲットに届いているのか」という結果をすべて数字で判断されるシビアさは常について回りますが、限られた情報からヒントを得て、思い通りの仮説が立証されたり、新しい気づきや発見に出会えたりした時には大きな喜びを感じます。自らの試行錯誤がダイレクトに結果に反映される、やりがいある仕事だと実感しています。

これまでに携わった仕事のなかで印象に残っているのは、CCG内のグループ会社が運営するオウンドメディアの広告運用です。WEB施策の担当者から「広告から流入したユーザーの直帰率の高さや滞在時間の短さが気になっている」と相談されたことがきっかけで、サイト誘導を目的としつつも、閲覧行動を重視した設定に切り替えることを提案しました。結果として、私が担当する前と比べて広告効果を大きく改善することができました。

期待されていること以上の仕事を通して、
ワクワクを生み出したい

その後も積極的に、実験的な方法や検証を行なうことで、広告の質の改善に加えて、滞在時間に伴うユーザーの質が向上し、SEO対策にも良い影響が及んでいることがわかりました。その分析結果とともに、広告流入以外の方法でさらにメディア内のユーザーの質を高める提案をしたところ、「愛ある対応が嬉しいです」と言っていただきました。現在では共同で新しい広告商品開発に携わらせていただくなど、「クライアントと広告代理店」といった関係性から一歩踏み込んだ、ある種「パートナー」のような存在として認めていただけていると実感しています。

一見関連がなさそうな数値同士の関連性に気づいたり、ほかの広告代理店が行なわないようなことに挑戦したりすることで、期待されていること以上の仕事を通して関わる人の中に少しでも新しいワクワクを生み出していきたいというのが私のモットーです。

2024年には、CCG TO、CCG WORKING HEADS、CCG HELIOS３社横断プロジェクト「SEE PROJECT」にも参画し、GA4アクセス解析ツール『iSEE』の開発に携わりました。デジタルマーケティング施策を推進していく上で、GA4を利用している企業も増えています。しかしながら、「分析レポートの見方がわからない」「分析レポートを出しても改善行動への活かし方がわからない」と悩む方も多いと思います。そういった方々のために、分析データを見やすく可視化し、感覚的にわかりやすいGA4アクセス解析ツールとしてリリースしたのが『iSEE』です。

はじめは何を作るのかさえ決まっておらず、当社もCCGグループに参画したばかりという状況でした。アナリストとしての経験もさほどないなかで、「私がプロジェクトに参加して大丈夫だろうか」と不安ばかりが募っていました。それでも、メンバーの期待を超えたいという想いから、積極的にプロジェクトに関与。解析/分析をするWEB担当者にとって「どのような情報が必要とされるのだろうか」「数値の変動を見るだけでなく、それを次の打ち手に繋げていけるようなサービスにするにはどうしたらよいか」などを開発メンバーや外部パートナーと議論を重ねながら熟考しました。『iSEE』は、利用するWEB担当者が数値同士の関連性や因果関係に気づくきっかけとなってほしいという私のこだわりや想いがつまったプロダクトになっています。

今後は、広告だけにとどまらず、幅広くデジタルマーケティング全般の知識を身につけていきたいと考えています。SNSやAIなど、トレンドや最新技術が関わるものを取り入れながら、積極的に面白いと思えるような試みをしていけたらと思います。