未経験からWebディレクターへ。
経験を成長のチャンスに変え、頼られる存在を目指す
Minori Sawada
澤田 実梨
CCG WORKING HEADS
Webディレクター/アシスタントマネージャー
2019年 新卒入社
広告代理店への出向を、
Webディレクターとしての成長に生かす。
CCG WORKING HEADSは、デジタル領域のクリエイティブを軸に、企画・デザイン・コーディング・システム開発・運用・Webプロモーションを手がけるWeb制作会社です。私はWebディレクターとして、主に広告代理店から受託したWebサイト制作の進行管理を担当しています。
2024年6月からは広告代理店に出向し、代理店の一員として業務を行なっています。自社内と出向先での大きな違いは、業務領域の幅広さです。元来、Webディレクターにはクライアントと制作チームの間に立ち、プロジェクトを円滑に進めるための立ち回りが求められます。業務内容もさまざまで、疑問点や不明点の確認、見積り作成、スケジュール作成、ワイヤーフレームの作成、デザイン確認、テストアップ確認など多岐にわたります。
しかしながら、出向となると、出向先企業の社員の方と一緒にエンドクライアントとの打ち合わせに同席し、直接ヒアリングして悩みや課題を引き出したり、要望の優先順位や要件を整理したり、Webサイト制作の提案資料を作成したりと、いわば「案件化」するための高度な知識・スキルが求められます。制作の立場からすると、情報が整理された案件ほど進行しやすくなるため、ヒアリングはWeb制作において非常に重要な工程です。
また、クライアントの担当者全員がWeb制作の知識やノウハウを持っているわけではありません。多種多様なクライアントと共通認識を持つことは簡単ではありませんが、専門用語を使いすぎない、理由や根拠を踏まえて丁寧に説明するなど、わかりやすく伝えることを意識しています。出向する前は、代理店とのやり取りが中心で、クライアントとやり取りするケースはほとんどありませんでしたが、出向したからこそ、Webディレクターとして貴重な経験を積むことができていると思います。
クライアント・代理店とクリエイターの橋渡し役として、
プロジェクトを成功に導く。
入社して5年間が経ち、今でこそ広告代理店で働けるほどに成長しましたが、入社当時はWebの知識がまったくなく、Web用語を検索して調べたり、さまざまなWebサイトを見てワイヤーフレームを作成する練習をしたりしていました。OJT研修を通じて上司や先輩から案件の動かし方を教わり、スタッフのアサイン、デザインの確認など少しずつ業務を覚えていきました。
これまでに、キャンペーンサイトやブランドサイト、コーポーレートサイトなど、さまざまな制作案件に携わりましたが、最も印象に残っているのは、某協同組合様です。毎年行なわれるリーフレットの改訂に合わせて、サイトも全ページを改修しなければならず、静的ページだけでなく、システムも絡んでくるため、いつも以上に細かな確認作業が求められる案件でした。
どこかひとつを変更するとほかの部分にエラーが出たり、通常の案件より多くのリソースが割かれたりと、とにかく作業の割り出しやスケジュール調整に苦労しました。私一人では手が足りず、最終的にはチームのメンバーや上司にも協力してもらい、なんとか納期に間に合わせることができました。代理店の担当者からは「複雑な案件にもかかわらず、遅れずに進行できて助かりました」という声をいただき、エンドクライアントからも「ユーザーから、サイトが見やすくなった、わかりやすくなったという声が寄せられました」とコメントをいただき、大きな達成感を味わうことができました。
このように、ご依頼いただく案件のなかには、スケジュールがタイトなケースもあります。クライアントや代理店の要望に応えようとするのは悪いことではありませんが、そのしわ寄せが協力会社や制作メンバーに及んでしまっては、作業に集中するのが難しくなりますし、何より快く受けてもらうことはできません。Webサイトを制作するのは、協力会社や制作メンバー。タイトなスケジュールだからこそ、現実的に何ができて何ができないかを見極める、クライアントや代理店が納得できるよう代案を用意するなど、互いの意見を踏まえながら、落としどころを見つけるよう意識しています。
今の自分にまだ足りないと思うのは、コンペや提案案件に関する経験です。自ら企画書を作ったり、提案の方向性を考えたりするケースも増え、制作とは違った頭の使い方にとまどいを感じながらも、新しい発見と学びの連続で成長を実感しています。出向先で得た経験や知識を後輩の育成に役立てて、仕事を教えてくれた上司や先輩のように、後輩から頼られる存在になりたいです。
Profile
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Webディレクター/アシスタントマネージャー 澤田 実梨 CCG WORKING HEADS | 2019年 新卒入社
Webディレクターとして、主に広告代理店から依頼されたWeb制作案件を担当。「思いやり」を軸としたWebディレクションで、クライアントや代理店担当者と制作メンバーの橋渡しを行なう。仕事のマイルールは「何事にも楽しさを見出す」こと。どんな案件でも自分が成長する機会と捉え、ポジティブな姿勢で仕事に取り組む。