Ryo Kakimoto

柿元 良

CCG C.REP 企画営業／アシスタントマネージャー

クライアント以上にクライアントのことを考える
能動的な行動を

CCG C.REPの東京プロモーショングループに在籍し、不動産・住宅、飲食店、美容といったライフスタイル領域の販促事業を手がける国内最大手の企業をメインに担当しています。手がける案件は幅広く、集客や販売促進を目的としたイベントの開催や、DMやリーフレットなどの販促物の制作・印刷、動画制作など、さまざまな仕事をご依頼いただいています。

前任の担当者からクライアントを引き継いだのは２年前。当社の売上構成比率の多くを占めるクライアントということもあり、歴代担当してきたのはマネージャー職の営業です。引き継いだばかりの頃は、自分の代で売上を落としてはいけないという精神的な重圧も大きく、不安ばかりが浮かんでいました。

ひと言で「ライフスタイル」といっても、不動産・住宅、飲食店、美容と幅広く、これまでまったく携わったことのない領域の案件も。「クライアントにいかに信頼してもらうか」を考え抜いた末に、受動的にクライアントの要望に応えるだけでなく、ターゲットとなるユーザーはどういった悩みを抱え、どのようにサービスの利用を決定するのか、ユーザーを取り巻く課題や状況などを能動的に理解するところから始めました。

この習慣は今も大切にしており、Xによるトレンドを押さえたり、広告にまつわる情報収集を定期的に行なったりしています。この行動が自分自身の価値を高めることにつながっているのかはわかりませんが、商談の場で「こういう情報がありましたが、使えそうですか」「おっしゃることはわかりますが、こういうやり方もあります」というように、常にクライアントの要望に「プラスワン」で応えるよう意識しました。SP系の広告代理店である以上、クライアントの要望に応えるのは当然のこと。クライアント以上にクライアントのことを考え、クライアントが欲しいものを先回りして提供することが信頼関係の構築には欠かせないと思います。

クライアント・担当者からの信頼を
「原動力」に変える

クライアントとの信頼関係を構築する上で意識しているのは、約束を必ず守ること、担当者を不安にさせないこと、誠実・丁寧に対応することです。営業にとって当たり前のことだと思われるかもしれませんが、クライアント・担当者を取り巻く環境が日々変化するなかで、急な対応を迫られることも多く、当たり前のことを当たり前にやるのが難しい時もあります。もちろん、仕事の性質上、制作メンバーや協力会社の調整は必要ですが、できる限りクライアントの要望に応えられるよう臨機応変に対応しています。

クライアントから信頼してもらえるようになった結果、ほかの部署・担当者を紹介いただける機会も増えました。そのほとんどが、実際の仕事につながっており、クライアント・担当者からの信頼を実感するとともに、これまでやってきたことが間違いではなかったと嬉しく思っています。この連鎖を広げられるよう、クライアント・担当者の期待を超える仕事をしていきたいです。

この事例からもわかるように、この仕事の魅力は、自分なりの方法でクライアント・担当者の課題解決や成果に貢献し、仕事を通じて得られるクライアントからの信頼を自分の原動力に変えられるところ。「このツールのおかげで営業活動がスムーズになった」「イベントに想像以上のお客さまが集まった」という喜びの声をいただくほど、やりがいを感じることはありません。

現在の課題は、時間効率の改善です。ありがたいことに、クライアント・担当者が増えるなかで、窓口を増やすことは急務です。特に営業経験の浅いメンバーの戦力化は必須ですが、目先の数字にこだわるほど、メンバー育成に費やす時間が十分に取れないという課題を抱えています。現在は毎朝ミーティングを行ない、活動状況や共有事項などを話していますが、決して十分とは言えません。組織の未来を担う若手メンバーだからこそ、本人のモチベーションを高めながらも、課題や成長に寄り添う時間を大切にしていきたいです。

2024年6月からアシスタントマネージャーに就任し、マネジメントにおける視野の広さと視座の高さが必要であると実感しています。特に組織の成長には、明確な企業理念やビジョン・ミッションが必要ですし、それを実践するための具体的な方針・戦略が必要になるとも考えています。個人の意識を高めることは簡単ではありませんが、アシスタントマネージャーの経験を生かして、ゆくゆくは組織内に共通する価値観を生み、その結果として組織全体の成長につなげていければと考えています。